Tanuki_Bayashin’s diary

電子工作を趣味としています。最近はラズベリーパイPicoというマイコンを使って楽しんでいます

【簡易接地抵抗計による】接地工事を行った その2

※なにか気になる点がありましたらコメント欄にご記入ください。また、工作や回路を製作する場合には、細かい作業などに対して、細心の注意を払われるようお願いいたします。

1.はじめに

 前回の工事では水道管を電線管として使用することは不適切であることから、工事を中止するところまででした。

前回の工事の記事
tanuki-bayashin.hatenablog.com

今回は電線管を使用することなく、アース棒を家屋の近くに埋め直すところから再開です。
(それ以前に準備が必要ですが‥)

ここで紹介する接地に関する工事には資格が必要です。資格なしに工事を行うと、法律で処罰される場合があります。


2.実際の工事の内容

工事の様子を以下に示します。

1Fから2Fまでの配線にはPF管を使用するつもりでいましたが、むき出し線でも構わないとのことだったのでPF管は使用しませんでした。

また調べ直したところ、接地線はケーブルでなくてもいいことが分かりました。

(1)接地線を水道管から引き出し、接地極を引き抜く

まず接地線を切断し、水道管から引き抜きました。
その後、30cmと60cmのアース棒を引き抜きました。

30cmのほうはすぐに抜けましたが、60cmのほうはなかなか抜けず、1時間くらいかかりました。
(縦に穴をスコップで50cmほど掘りました。大変でした)

写真1 引き抜いた接地極

(2)接地極を家屋の近くに埋め、接地抵抗を測定する。

次に接地極を家屋のすぐ近くに埋め直しました。埋めるのに大きめの金づちを使いました。
60cmの接地極でもわりと楽に埋め込むことができました。
(玄翁(げんのう)と呼ばれるもののようです)

写真2 玄翁
写真3 接地極を埋めたところ

そして30㎝と60cmの接地極を再びつなぎ直し、接地抵抗を測定しました。
(今回も簡易接地抵抗計を使用しました)

写真4 接地抵抗を測定し直した

地電圧が0.0Vであることを確認し、測定したところ、141.8Ωでした。
前回が約300Ωだったので、大分小さいです。

近くに井戸水の栓があるので、土が湿っていたためだったのかもしれないです。
(今回も合格です)

写真5 表面に砂利を敷き直したところ

(3)2階から接地線を配線する

次に工事のしやすさから、2階に移り作業を続けました。

前回の工事で2階用につなぎ直したところで、接地線を切りました。
2階まで伸ばしていた電線には塗料が塗っており、電気特性が変化しているおそれがあるので、新しい接地用のコードと交換することにしました。
(Chat‐GPTにて確認しました。それ以外では確かめていないです)

写真6 前回つないだ接地線    写真7 新たにつなぎ直した

その後ドリルで波板に穴をあけ、切断したところに新たにつないだ接地線を下に通し、穴の部分はパテで埋めておきました。

写真8,9 配線のようす

1階までの部分は、支持材で固定しながらコードをはわせ、仕上げとして1階にて、接地線を接地極から伸びてる部分に接続しました。

写真10.11 2階から配線しているようす

(4)2階での作業

2階でも接地抵抗を測りました。約138Ωで、やはり合格でした。

写真12 地電圧    写真13 接地抵抗

このあと2階の自室内で接地線を張り巡らしました。あとで便利かと思い、端子台が余っていたので、接地線をつないで起きました。(写真14)

写真14 端子台に接地線をつないだ

これにてようやく、当初の目的であった3Dプリンターとオシロスコープを安心して使用することができるようになりました。
よかったです。(^_^)

以上になります。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。