Tanuki_Bayashin’s diary

電子工作を趣味としています。最近はラズベリーパイPicoというマイコンを使って楽しんでいます

【NE555】かわいい音のするサイレンを作ってみた

※なにか気になる点がありましたらコメント欄にご記入ください。また、工作や回路を製作する場合には、細かい作業などに対して、細心の注意を払われるようお願いいたします。

【目次】

1.はじめに

1970年代ごろ、NHKの番組で「みんなの科学」というものがありました。特に木曜日は「楽しい実験室」という枠があり、筆者の記憶では主に電子工作に関して取り上げていました。

その番組の中で「ICお化け音サイレン」という回がありました。すこしおもしろい(かわいい?)音のするサイレンでした。そのときの回路を記憶を頼りに再現してみました。

今回はその回路に関する備忘録です。

写真1 実験の様子

NE555の基本的な部分については、他のサイトを検索するなどして対応をお願いします。
また以前書いた自分の記事だと、以下のものがあります。
tanuki-bayashin.hatenablog.com

また、NE555以外にも同様の555は数種類存在するようです(LM555など)。

2.回路図など

2-1基本編

早速ですが、回路図を示します。

図1 回路図

NE555が2つあります。右にある555が基本となる周波数を発振する発振器となっています。回路図の定数では300~2000Hzくらいの信号が発生します。

左の555も発信回路となっていて、約1~140Hzの信号が発生するように値を設定しています。

気になるのが右の555の5番ピンかと思います。左の555の出力(3番ピン)がコンデンサを介してつながっています。

実は555の5番ピンは、与える電圧に応じて出力の周波数が変化します。
回路図のようなつなぎ方をすると、ちょっと変わった音のするサイレンが作れるという訳です。

うまく回路を作るとラジオのFM変調を行う回路が作れるそうです。(搬送波を発生させ音声信号を5番ピンにつなぐなど??)

2-2応用編(?)

右と左の555の間の回路を変えると、音も変わってきます。
図2に例を示します。

図2 さまざまな3番ピンと5番ピンの間の回路

真ん中の抵抗のみのつなぎ方だと、音楽でいうビブラートがかかるような音がします。555を用いて電子オルガンを作る場合、特殊効果を与えたいときの一要素として入れてみるのも、おもしろいかも知れないです。
マイコンで合成するのが主流でしょうか??)

右の回路はいわゆるハイパスフィルターです。それなりの音がしました。

これ以外にもいろいろなつなぎ方があるかと思います。独自の考えを試すのにいいかもしれないです。

3.動画

実際に回路が動作しているところを示します。(音にご注意!!)

・間の回路がコンデンサの場合(図1の回路)
youtu.be

・(同上)ローパスフィルタの場合
youtu.be

・抵抗のみの場合
youtu.be

・ハイパスフィルタの場合
youtu.be

こんな感じです。(^^♪

4.まとめ

簡単に昔見た番組の回路を懐かしみました。自分好みの音を作る過程は面白かったです。

以上です。

お付き合い下さり、ありがとうございました。