※なにか気になる点がありましたらコメント欄にご記入ください。また、工作や回路を製作する場合には、細かい作業などに対して、細心の注意を払われるようお願いいたします。
【目次】
1.はじめに
秋月電子通商のキット商品であるAKI-80を製作しました。(以下参照)
ザイログ社のZ80とその周辺回路をいくつかのICとSRAM、EPROMに収めた手のひらサイズのワンボードコンピュータといったところでしょうか。
この記事では製作時のノウハウなどを簡単にまとめてみました。
記事の修正:
2024/11/21 ・2章 ショットキーバリアダイオードに関する記述に誤りがありました。
2024/12/03 ・2章 回路図に関する記述に誤りがありました。
2.製作
筆者は8bitCPUをなんとか自作しようという思惑があり、そのお手本としてこのキットを購入しました。現時点ではキットを組み立てた段階で、動作確認はできていないです。
製作の話に入ります。キットを開封したところ、特に回路図などは入っていませんでした。
(ちゃんと取り扱い説明書に書かれていました)
なので、基板のシルクを頼りに部品の配置を推測しました。しかし抵抗の中に100KΩがあって、これがどこにつけたらいいか分からないでいました。
大きな手掛かりとなったのが写真2の本です。Z80のアセンブラの学習のために購入したのですが、この本でも実習用にAKI-80を使っていて、中にAKI-80の全回路図や簡単な使い方が示されていました。
それによると、100KΩの位置は74VHC00の近くの抵抗のシルク印刷があるところだと分かりました。(写真3①)
また33pFのコンデンサ2個はおそらく水晶発信子とつなぐのだろうとは思っていましたが、容量の値が資料2(1.はじめに 内)付属のマニュアルの説明と違っているようだったので不安でしたが、この本を見てだいじょうぶだったので安心しました。(写真3②)
またダイオードのうち、2種類ある電源につながるダイオードはショットキーバリアダイオードのシルクだったので、1S4(確か?)と印刷のある部品をはんだ付けしました。(写真3③)
訂正:通常のダイオードのシルクでした(2024/11/21)
筆者が製作した1bitCPUにてたまたま筆者自身もこのダイオードを使用していたので、見分けることができました。(別の回路が他の回路の製作で役に立ちました)
tanuki-bayashin.hatenablog.com
もう1個のダイオードはガラス管のタイプのものなので見分けがつくと思います。(写真3④)
続いて写真3の⑤のピンヘッダは間隔が2mmピッチのものでした。注意が必要です。このピンヘッダでは、上にジャンパーピンをはめて、使用するROMやRAMの容量に合わせる必要があります。したがって、ジャンパーピンも2mmピッチのものが必要になります。
あとは2×10のピンヘッダ1個と2×13が3個必要なようです。(外に出す必要のある信号線の分があればいいように思います。違ったらごめんなさい💦)
筆者は部品を注文するとき、写真4に示すようなコネクタやケーブルを使えたらいいなと思い購入しましたが、AKI-80の基板にはこれらを固定するスペースがありませんでした。
ピンヘッダは通常のピンヘッダ、ケーブルはこれもブレッドボードなどでよく使用する写真6のようなものがよいようです。(別に単色でも構わないと思います)
購入してもよし、自作してもヨシなのでしょうが、ただコネクタの形状をオスとメスが合うように注意する必要があるでしょう。(なんか先生みたい・・)
そんな感じで完成しました。(ここで説明した以外にも部品は存在します)
3.あとがき
このAKI-80にはインターフェースが付属してなくて、おそらく自作しなくてはならさそうです。
現在のアドレスとデータを表示する7セグメントのLED表示器はなくても使えるとしても、少なくとも入力ピンと出力ピンにはスイッチ類とLEDなどの入出力回路が必要でしょう。
次はこれらの製作です。(ブレッドボードで構成してもよさそうですが・・)
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。